聖女セシリアは3世紀の頃、ローマの地で若く清らかな殉教者として天国に召された。聖ヨハネの黙示録に「私は天からの声を聞いた。私が聞いた音は、奏者がたて琴を弾くようであった。彼らは新しい歌を歌っていた」(黙示14・2〜3)とある。それは純白のゆりの花を冠にした清らかな乙女たちの群れが、神の前に立ってその栄光に感動して神をほめたたえ、人の声とは思えない甘く美しい声で賛美の歌を歌っている様子であった。その中にセシリアも加わっていたとされ、主イエスに愛の賛歌を献げていたのが音楽の聖人と仰がれるもとになったといわれている。
カトリックの教会暦には聖セシリアは音楽の聖人とされ、11月22日が祝日となっている。聖セシリアではその日を聖セシリア記念日と定め祝日とし、前日に例年盛大な記念ミサを開催している。
盾の形はカトリックを象徴し左へ流れる3つの線は信・望・愛の精神を表している。