歴史・沿革

創立者

創立者　伊東静江

小田急電鉄創立者の利光鶴松の子として東京市深川に生れる。東京女子高等師範学校付属高校から1911年(明治44年)聖心女子学院語学校に入学、外国人修道女たちの生活と精神に強い感動を受け受洗、洗礼名モニカと称した。1914年(大正3年)同校を卒業、キリスト教精神に基づく学園創立を志した。

1929年(昭和4年)大和村南林間に大和学園高等女学校を設立。教育には信仰と自然の恵みを絶対欠かせぬという信念とともに、学ぶ者も教える者も共に神を「信じ、希望し、愛深い」心をもって、人を愛し社会に奉仕する人材となることを目的とした。一信徒によるカトリック学園の創始は信徒使徒職といわれ日本のみならず世界的にも快挙であった。

1938年(昭和13年)には渡米して海外教育事情や婦人運動を視察、婦人の自覚と向上のために盛んな執筆活動を続け、国際的視野に立つ学園のあり方を追求した。戦時中は廃校同然の状況に追込まれたが終戦直後の1945年(昭和20年)大和農芸女子専門学校を設立。1962年(昭和37年)にローマの世界カトリック農村生活会議に日本代表として参加。

1969(昭和44年)に東京教区カトリック婦人同志会会長に就任。1971年(昭和46年)2月12日大和学園女子短期大学のマリア寮にて帰天。学園ではその日を創立者記念日として毎年、教職員一同によるミサを捧げている。