Q. ほかのミッション校と異なる聖セシリアの特色は何ですか。
A.
一信徒がつくったミッションスクールです。修道会の経営によらないこうした学校は全国でもわずかですが、お聖堂(みどう)・ご聖体もある認定されたカトリック校であり、多くの教会・修道会・神父様からのご協力を得て運営されています。
Q. カトリック信者であることの有無や、家庭の宗教などは問題になりますか。
A.
問題になりません。本校では、「道徳(倫理)」的価値観として、イエス・キリストの「思い」「言葉」「おこない」から学びます。年に数回のミサにあずかり、朝礼・終礼ではお祈りをし、聖書を用います。 もちろん家庭の宗教は問いません。また、休日に教会でミサにあずかることを強制することもありません。キリスト教に対する拒否がなければ大丈夫です。
Q. 入学後に家庭が配慮すべきような事柄はありますか。
A.
電車などの通学に関する安全指導や健康管理の面での配慮をお願いしています。父母会活動では各クラスから若干名を委員としてお願いしていますが、生徒在学中に必ず委員を行う等の制度はありません。
Q. 保護者会はありますか。
A.
生徒理解のために年2回、担任との面談があります。そのほか、保護者会(学年またはクラス)が年2~3回あります。
Q. 図書館について教えてください。
A.
本校では「学習センター」(アイリス)と呼んでおり、テレサ館の2・3階にあります。4万冊を収納できる図書閲覧室・PCルーム・3000本の視聴覚教材を開架可能なAVコーナー、3階には学習センターと直接室内階段で結ばれたキャレル型の自習室などがあります。
Q.聖セシリアの英語教育について教えてください。
A.
基本から丁寧に指導します。コミュニケーション能力を育むプログラムとしては、週1時間の英会話(タブレットを利用したオンライン英会話、及び日本人教師とネイティブによるティームティーチング)、中1・2で英語劇の発表を目指す「イングリッシュエクスプレス」、国内語学留学(ブリティッシュヒルズ)、中3・高1の海外語学研修(カナダ・バンクーバー島)などがあります。海外語学研修は希望制で、例年約30名程度が参加しています。
小学校でも英語が取り入れられていますが、学習内容は様々な状況です。そこで入学後に学習内容をチェックするテストを多く行い、まずは生徒の英語力や学習進度を把握します。
多くの生徒が学習している内容については授業で省略し、未習得の生徒へは個別補習を行います。また、入学時から高い英語力を有している生徒(帰国生や英検上級取得者等)に対し、一斉授業では自由英作文など個別課題を提示したり、スピーチの場を設けたりし、また、土曜講座の英語講習や英語ゼミでは習熟度別クラス編成を行い、より高い英語力の習得を目指します。
Q.カリキュラムの教科指導以外にも力を入れている事柄がありますか。
A1.
「補習」「放課後講習」を通して個別指導を定期的に実施しています。「補習」は指名制で、英語・数学で週1~2回、放課後に行われています。
国語・社会・理科の補習は、主にノート添削で行っています。「放課後講習」は中学・高校全学年で英検対策を数回、高1・2で数学講習を週1回、放課後に行っています。夏期講習は、中学校は中学校は英語・国語・数学で希望制で実施しています(高校では理科・社会も実施)。
また、全員共通の学習課題に加え、個人の状況に応じた課題や添削指導は随時実施しています。
A2.
読書指導を取り入れています。国語科指導で定着してきた読書体験をさらに広げ、豊かな感性を育むために、自分の好きな本をその理由とともにクラスの生徒に紹介する「ブックトーキング」などを行っています。
A3.
福祉活動が伝統的に受け継がれています。福祉委員会、部活動のテレサ会を中心に全校で取り組んでいます。 長年の福祉活動に対して「市長表彰」や「県知事表彰」「全国表彰」が与えられ、「福祉推進校」に指定されました。「赤い羽根の共同募金」の活動により、厚生労働大臣から表彰を受けることもあります 。
A4.
多くの行事(中1「オリエンテ-ション合宿」から高3「サマーセミナー」まで)を 、その成長段階に応じて学習活動の一環として実施しているのも、本校の特色のひとつです。
Q.大学への進学指導や進路状況はどのようになっていますか。
A1.
中1から行う「キャリアプログラム(進路学習)」が充実し、現役進学率は100%です。内訳は大学85%、短大等が15%です。(2021年度卒業生)、進学先も人文科学系・社会科学系・自然科学系・生活科学系・総合科学系・芸術体育系と多岐にわたっています。
A2.
大学進学のための講習を実施しています。理系進学対象者の講習をはじめ、土曜講座として、希望者対象の講習が各科目行なわれています。 また、高校2年生で勉強合宿(夏期・春期とも3泊4日、英語・国語・数学)を、高校3年生で夏期講習(8日間、3科+理科・社会)を実施しています。
A3.
教科では少人数制の利点を生かした指導を行っています。 選択科目では受講者が数名の授業もあり、個に応じた指導が可能です。また、論文や芸術系対策の個別指導も行います。
Q.勉強と課外活動(部活動等)の両立はできますか。
A.
無理なく両立できます。学習面で好ましくない状況の場合は補習が優先されます。そのために課外活動への参加日数が減ることもあります。また、勉強と習い事の両立も可能です。
Q.習熟度別授業を行っていますか。
A.
中3の英語・数学、高校からは数学・英語・古典で習熟度別授業を行っています。定期テストごとにクラス替えがあり、学力に応じた授業が展開されています。
Q.中学校から高校への進学に条件はありますか。
A.
「推薦入学制度」をとっています。学習姿勢のほか、学校生活の全般にわたる「姿勢」を多面的に評価します。希望者のほとんどが高校へ進学しています。
学校生活について
Q.1学年のクラス数と1クラスの人数を教えてください。
A.
1学年4クラスで、中学は1クラス約30名、高校は1クラス約35名です。
生徒一人ひとりに目が行き届くよう少人数で編成しています。
Q.生活指導はどのようになっていますか。
A1.
マナ-・礼儀などの基本的な生活姿勢は、本校の校風の一つとして定着しています。その校風を大切にしようと生徒は自覚して行動しています。
A2.
服装・所持品などについては「隣人に対する配慮」を大切にしています。パーマ、染髪、ピアスなどは禁止しています。スマートフォンを持ち込む場合、登下校時に使用する際はマナーを守り、校内では担任に預けることとしています。
Q.カウンセラーはいますか。
A.
スクールカウンセラーがいる他、養護教諭やカウンセリングの講習を受けている教員が生徒のいろいろな悩みの相談に応じます。また、担任との面談も定期的に行われるほか、担任は授業担当者、課外活動担当者、委員会担当者などとの連絡を密にし、多方面からの生徒理解に努めています。
Q.登校・下校時刻を教えてください。
A.
登校時刻が8時50分、下校時刻が最終で17時30分となっています。
Q.昼食はどうしていますか。
A.
お弁当持参を原則としていますが、お弁当やパン、飲み物、サラダ、デザートなどを校内で購入することもできます。
Q.部活動の運営方針はどのようになっていますか。
A1.
中学生は全員参加を推奨し、高校での継続率も95%です。「上手な人だけが参加するのではなく、誰でも活躍できる活動」が基本方針です。原則として中学生と高校生が一緒に活動し、複数の活動に所属することもできます。
A2.
活動日数は週1~4日です。また夏期休暇期間中は試合等を含めて7~20日とし、勉強と部活動が無理なく両立できます。
Q.土曜日は休校ですか。またその日はどのような扱いになっていますか。
A.
土曜日は休校です。ただし、週に2日間7校時まで授業を実施し、隔週土曜日に授業を行う場合と同じ授業時間数を確保しています。さらに土曜日には補習(指名制)や講習(希望制)などの「土曜講座」が行われています。(講座は無料です。一部教材費を徴収する場合があります)。学校行事や定期テスト、課外活動が実施されることもあります。
Q. 4科目・2科目受験の場合、合格者の選抜方法を教えてください。
A.
まず、第1段階として全員が共通で受けている、国語・算数2科目の合計得点順に、合格者を選抜します。ここでは合格者全体の約70~80%を決定します。そして、第2段階として、第1段階で選抜されなかった4科目生から、4科目の合計得点順に合格者を選抜します。
Q.出願後、受験形態(4科目・2科目の選択)の変更はできますか。
A.
出願期間中であれば変更できます。お電話でお知らせください。
なお試験当日は、受験する教室が別になっていますので、変更はできません。
Q.募集人数に附属小学生は含まれていますか。
A.
含まれていません。附属生は別枠で基準を設け、内部推薦制度により例年15名前後の入学者があります。
Q.1次試験で不合格となった場合に、2次・3次試験での合格の可能性はありますか。
A.
あります。過去3年間では、不合格者が再挑戦した場合、複数回受験者の約60%の方が合格しました。(2020~22年度入試)
Q.複数回出願の優遇はありますか。
A1.
2次試験や3次試験で合否を決めるボーダー上の場合は、それまでに受けた試験を含め、各科目の最高点を合計して合否を判定します。
A2.
欠員が生じた場合、繰り上げ合格者を出しています。この際、複数回受験された方を優先します。この合格者を選抜する際には、各科目の最高点を採用します
Q.入試問題の採点方法について教えてください
A.
記述による解答や途中経過を書くような問題では中間点もあります。分かったところまでをきちんと書いておくとよいでしょう。
Q.科目ごとに合格最低点はありますか。
A.
ありません。あくまでも2科目、あるいは4科目の合計点で合格者を決定します。一つの科目で実力を発揮できなくても、他の科目で得点できれば十分に合格は可能です。
Q.特待生制度はありますか。
A.
あります。各回試験において成績が優秀な受験生を特待生合格とし、入学金(25万円)を免除します。なお、入学後も継続して成績上位の者は年度末に審査を行い、次年度以降、特待生として奨学金を贈与します。Q.入学前に納入するお金はありますか。
A.
入学金(25万円)、制服(正装、夏服など含め約15万円)、用品費(約5万円)、教材費(約4万円)などが必要になります。
Q.「募集要項」に記載されている積立金は何に使われますか?
A.
校外行事費(林間学校・修学旅行など)や全員共通の教材費に使われます。残金が生じた場合は高校卒業時に返金します。